一瞬で深く心に刻まれたユペールの顔がある。ミヒャエル・ハネケ監督「ピアニスト」で、倒錯的な性愛の果てに自らの胸を刺すゆがんだ顔。ポール・バーホーベン監督「エル ELLE」で、母の遺灰を川にバッと投げ捨てる時の晴れやかで決然とした顔。 「私の中におのずと湧き出てくるものが、人物を作り出します。計算…